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2011年4月 2日 (土)

県境の町;ふたつのフェーズ

「死亡者・行方不明者数にばかり気をとられてしまうが、その背後に存在する膨大な数の避難者数が意味するのは、生きてなお苦しみを得る人の数でもある。マスコミにとりあげられることのない、無数の人の人生を、ぼくたちは表に出ている報道のその奥から読み取っていかねばらない。」写真家 石川直樹さんの日記から

親の家には、この年初に行ってきたばかりであるが、それ以前の訪問を思い返してみたら、2007年のことだった。




「ロシアの船が座礁しているんだよ。」

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親の家からまもなくの、なんとものどかな海水浴場に、これまたひなびた船がぼけーっとそこにあった。



夏はサーフィンができるし、ちょっと行くと山があり、競走馬のトレーニングセンターなどもあった。

渡り鳥の飛来地だと聞いたこともある。

名産はイチゴで、そのイチゴはちょっとしたブランドになっていたようだ。

東北地方からイメージされる雪や厳しい寒さとは別に、おだやかで陽気な地域のようだった。

ようだったというのは、彼らがそこに移り住んだ10数年の間、私は滅多にその町を訪ねたことがなかったから。





そして、断片的な印象の中に、この座礁船があり、私が唯一残したその町=宮城県境の町の記録だ。

しかし、その町も海も壊滅してしまった。

座礁船を眺めているとき、町が座礁することなど誰も考えることはなかったろう。

それは私達が、難民や飢えを気の毒に思うのと同じように、まさか、まさかのことであっただろう。






のんびり遊び暮らしていた両親の、小さな庭で採れたであろうイチゴ。

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お金を出せばいくらでもなんでも買えるのだろうが、こんな小さなものを育てる日々が突然奪われた。

 
 
 
 
   
   

 

「実際に津波に襲われた方々は、再びこの村で暮らすことになっても、しばらくは波打ち際に立てないかもしれない。海と共に生きてきた人々の、海への複雑な心情は察するに余りある。」石川直樹さんの日記から

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県境までBIKEで遠出し転倒して動けなくなった父を助けてくれたのは、福島の漁師さんだったというが、新地という町の海辺に住むという漁師のおじさんはどうしたのだろう。








のんきなのんきな町の人は、その日、そのおだやかな海に地獄をみたのだろうか。
 
 


 
 
 
 
 
 
 
「震災フェーズと原発フェーズこの二つのフェーズはしっかりわけて考えないといけない。前者に対しては、戦後、復興へ向けて頑張れと同じ理解を示すことができるが、後者に対しては戦中の日本は勝っているという誤った報道のようにしか聞こえず、まったく同意できない、、、」





これは、早稲田大学文学部教授でもある作家、東浩紀氏のtweetであるが、まったく同感である。



震災は天災、原発は人災

そんな事務的な響きはともかく、地球のどこかで⇒同じ日本の中で、地震、津波、原発とトリプルショックを受けた人たちがいることに思いを馳せる必要はあるだろう。

そして失われた環境について

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元気をだして、頑張って、、、、

まだ、そこにたどりつくことのできない人たちがいるのだ。

同時に私たちだって、先が見えない日々を過ごしているのは事実だ。

だからこそマインドフルに、今、起きていることをしっかりと掴み、感じながら生きることではないだろうか。   

のんきな人の住んでいた、小さな小さな町は福島との県境の町である。






震災で大きな被害を受けた三陸地方は、、、

原発周辺に住む人々は退避を余儀なく、、、、、




そうやって繰り返される報道の陰で、のんきなのんきな町に住んでいた人々も、次のことを考えないといけない、3月11日を境にまったく違う人生が始まる。








町も人もみんなみんな動揺している。

私達が東京でそうなるのとはまったく別な重さと深刻さで、、、、






私など、なにもできないのかもしれない。



もっというと、その体験を受けとめるにはあまりにも、無力かもしれない。




でも、せめて当たり前のことに感謝できるか、

せめて近しい人に思いを寄せることができるか、、、、

問われているのかもしれない。


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