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2010年8月 5日 (木)

母との夏

私の母は裕福な家に生まれた。

しかし早くに両親を亡くし、私の祖父の再婚相手(後妻)を母親として成長した。

「戦争中でも食べるものに困った記憶はなかった。でも親の愛情は知らないで育った。甘えたことなんかなかったわね、、、、それでも兄が中学を出てすぐ家業を継いで、どうしてもと私を高校に行かせてくれた、、、、だから、あなたたちにはなんでもやりたいことをやらせてあげたかったし寂しい思いをさせたくなかった」

8月のイタリア、カプリ島の夜、母は泣きながらそう言った。

その瞬間気づいた。

この人のコップは満たされていない。

満たされないコップを持った人が人を満たすことはできるのだろうか。

私にとって母とは私を受けとめてくれるところであり、赦しを与えてくれるところのはずだった。しかしそれは私がそう思い描く母親像であり勝手な幻想だったというのか。

もちろん母は他の母親と同等、それ以上に私を愛してくれたのだと思うが、そう受け取ることができない私と母の間はいつもギクシャクしていた。

それでもイタリアにたったひとり私に会いにやってきた母。

そしてナポリからたったひとり日本に帰る母。

その小さな背中。

こんな小さな人に育てられて、こんな小さな人に甘えたいと思っていたのだ。

親に甘えたことなどない母。対していつまでも子供でいたくて甘えたかった私。

何かを与えて欲しいんじゃない。ありのままの私を受け容れて欲しいんだよ、お母さん。

ぜいたくな悩みだったのかもしれない。

なにやってんだろ自分、涙があふれてあふれてしょうがなかった。

シチリアは45℃

「あんたひとりでシチリアかい、強い女だ。」

そのとき私はまだ20代だった。

こころのことはハーティ新宿

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