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2007年4月25日 (水)

パーキンソン病の叔母

先日パーキンソン病で入院中の叔母を見舞いに行ってまいりました。

すでに親しい人にはメールをしたり会ったときに聞かれれば話してまいりましたが実際つらいです。

私は普段「死にたい」「生きていてもしょうがない」という人の思いをうけとめているのですが、彼女は自分で死ぬことはおろか、死にたいという思いを口にすることさえできません。

寝たきりで食事とトイレのときだけ車椅子に移されます。

食事は誰かに食べさせてもらいます。

50音を書いた紙を指差しておしゃべりします。

仕事は?ご飯は?どうやってきたの?旅費はいくらかかったの?

私の心配をします。

*お小遣いまで渡されました。

気丈な人ですから、誰よりも熱心にリハビリに励み、せめて握力だけは落とさないようにと、横になりながらも器具を握り締めています。

どうしてこの人が、どうしてこんな目に。

覚悟はしておりましたが、おおよそ受け入れがたいことでした。

すぐ上の姉(別な叔母)が世話をしに通ってきておりますが、私と二人きりのときにこう打ち明けられました。

ハイ薬って渡されるでしょ、あれ、ただの精神安定剤なの。もう、効く薬がないんだって。リハビリするだけなんだって、、、どうして○ちゃんがって思うと、帰りにひとり涙があふれてしょうがないときあるわよ」

本人はそれを知っているかどうかわかりません。

翌朝、彼女の髪をとかしてあげました。

ねえ、クセっ毛?私も、お父さんもクセっ毛。みんなクセっ毛

しばらくおしゃべりすると「つ、か、れ、た」看護士を呼んで横になります。

泣いちゃいけない。泣いてどうする。

そう思いながらも涙があふれ、ベッドにつっぷしてわんわん泣いてしまいました。

すると不自由な手で私の頭を一生懸命なでてくれます。

12年ぶりの故郷の海は時化て鉛色。吹雪の空がますます気持ちを重くします。

大丈夫。ひとりじゃないから、大丈夫。みんな○ちゃんのこと思ってるから。

笑顔で手をふって病室を後にしました。

その後、今日まで何度も思い出して泣きました。

小さい頃の思い出とともに夢をみて目をさまします。

泣いてどうなる、、、

そういわれればそうかもしれません。

しかし、その現実を受け入れることができるまで、涙を流すという作業は必要なのかもしれません。

それに決して悲観したわけでも、あきらめたわけでもありません。

こうやって誰かが誰かを思って涙を流し誰かに語ることで、彼女のことを思う人が増えると思いますし、彼女の病気について知ってくださる方が増えるなら幸いです。

治す方法のない病気があるということ。

意識はしっかりしたまま、寝たきりの日々をすごす人がいるということ。

窓からみえる景色と見舞いの者の服装で季節の移ろいを知る人がいるということ。

パーキンソン病、、、、、おぼえてください。悲しい病気です。

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こころのことはハーティ新宿

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