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2006年12月 2日 (土)

とらぶる対策連載2;DV

DV;ドメスティックヴァイオレンス=家庭内における暴力のことです。

身体的な虐待=暴力など、精神的な虐待=無視、恫喝など、性的虐待=一方的な性向の強要、経済的な暴行=仕事の制限、生活費を入れない、自由な買い物の管理;監視、社会的隔離=近親者や外界との交友を遮断。

そういった行為をDVといいますが、DV法配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の保護命令の対象になるのは「配偶者からの身体に対する暴力」、すなわち配偶者からの身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものである(法10条)。つまり、精神的暴力は保護命令の対象にはならないということです。

PTSDなど、精神的な後遺症を考えたとき、女性や弱者の立場をもっと考えて欲しいという口惜しい思いと、一刻も早い法改正をのぞまずにいられません。

さて先日「人は自分と似た境遇の人を探しだし一緒になる傾向がある」という記事をエントリーいたしましたがhttp://heartyshinjuku.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_8ff9.html、残念なことに長年暴力や酷い虐待を身近に感じながら生きると、暴力を受ける自分の母親や、その子である自分の存在を肯定しようとするあまり、暴力そのものまで肯定してしまう生き方をしてしまいます。

もう少し細かく考察いたしますと、暴力を肯定したいわけではなく、暴力を受ける自分に非があるから暴行を受けて然るべきだと歪んだ認知をしているのです。そうして自分が成人となり伴侶を選ぶときに、暴力=愛情表現?!なぜかまた暴力をふるう男性と一緒になってしまいます。

誰かが「どんな人間であろうと暴力をうける必要はない、暴力とともに生きる必要はない、ありのままのあなたを受けいれてくれる人がいるんだ」ということを伝えてあげることができるといいのですが、DVは家庭内でおこなわれているため、なかなか第三者に気づかれないということ、暴力を受ける側もプライドがあってなかなか人に話せないということ、暴力をふるう伴侶に「口外するな」と散々脅されている場合もあり、なかなか明かされることはありません。

「誰のおかげで生きていられると思っているんだ、ありがたく思え」

肉体へのダメージのみならず、精神的にも緊張状態や抑うつ状態が続き、自律神経も失調してしまうと、頭の中にはさらに歪んだ公式暴力の恐怖家をでる恐怖ができあがり、外の世界には自由や夢があること、違う明日が待っているということさえ考えられなくなりそこにとどまってしまうのです。

もしあなたが暴行を受けているのなら、

もしあなたの知り合いが暴行をうけているのなら、

もしあなたが暴行をやめられないのなら、

もしあなたの知り合いが暴行をやめられないのなら

皆さんはどうなさいますか。

*もしあなたが暴行を受けているのなら、まず誰かに話してみてください。しかし、あなたが育った家庭の中に暴力や虐待があったのなら、家族の方には相談なさらないほうが賢明かと思われます。

「あら、お母さんの受けた暴力はもっとひどかったわ、そのぐらい我慢しなさい」

「女はだまっていろ」

そうやってたしなめられるかもしれませんし、家族の方も暴力がなにか虐待がなにか認知が歪んでいる可能性があります。

どうか第三者である友人、知人、もしくはカウンセラーなど専門機関にご相談ください。

*もしあなたの知り合いが暴行をうけているのなら、「それは間違いだ逃げるべき」と強く言いたくなるのは無理のないことでしょう。しかしそういう断定的な指示を与えても、本人は暴力がなぜ間違いか即座に受け入れられないかもしれません。また突然どこに逃げるのか、どうやって暮らしていくのかという問題もあります。

まずはよく話を聞いてあげて「あなたはひとりじゃない」と伝えてあげてください。

*もしあなたが暴行をやめられないのなら、、、それを告白すること、そんな自分を明かすこと自体非常に勇気のいることと思われます。その勇気と気づきに感謝して、まずは専門相談機関を訪れてください。ご自身の問題に向き合うことから始まることでしょう。

*もしあなたの知り合いが暴行をやめられないのなら「やめろ」と言ってもムダだと思われます。暴力にむかうエネルギーがはたしてどこからきたものか、本人が気づかない限り非常に難しい問題です。

しかし、命にかかわるような場合でしたら事態は一刻を争います。

夫の暴力によって妻の命が、親の暴力によって子の命が、奪われていいわけはありません。

警察、弁護士、各専門機関、保健所、福祉事務所など公共機関へSOSをだしてください。

社団法人被害者支援都民センターhttp://www.shien.or.jp/

配偶者暴力支援センターhttp://www.gender.go.jp/e-vaw/advice/advice02list.html

東京都女性相談センターhttp://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/ikusei/soudan_jyoseic.htm

メンタルサービスセンターhttp://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/

自分も暴力を受けて育った。しつけだと言われて育った。

そんな悲しい連鎖が断ち切られるよう祈ります。

心のことはハーテイ新宿http://heartyshinjuku.private.coocan.jp/

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